今回は節分について。
節分といえば“2月3日の豆まき“というイメージが強いですが、実は2月3日じゃないこともあるって知っていますか?
今回はそんな節分の由来や豆まき、恵方巻、ひいらぎイワシなど節分にまつわる話をまとめてみました。
由来や意味がわかると季節行事をより楽しむことができますよね♪
ぜひこれを読んで節分を楽しんでください。
節分とは
節分といえば2月3日の豆まきの日というイメージがありますが、実は2月3日と決まっているわけではありません。
節分は本来「立春、立夏、立秋、立冬の前日」を指し、節分の名前の通り、季“節”を“分”ける節目の日。
なので春(2月)だけでなく夏、秋、冬にも存在しています。
現代ではこのうち立春の前日の節分だけが定着しています。
立春は二十四節気でいう春が始まる日。
季節の変わり目って病気や災難が起きやすい気がしませんか?
そんな季節の変わり目に起きやすい不幸を鬼に見立て、節分の豆まきで追い払うという習慣が定着したものが現在の節分です。
節分はいつ?
2月3日のイメージが強い節分ですが、前述の通りに通常言われている節分は“立春の前日”なので年によっては変動することがあります。
では2023年は?というと
イメージ通りでしたね。
ちなみに直近で2月2日が節分だったのは2021年であり、124年ぶりだったとか。
そんな季節行事の節分をあなたなりに楽しんでみてはいかがでしょうか。
節分では何する?
節分ですることといえば以下の3つ
恵方巻を食べる
ひいらぎイワシを飾る
以下順に意味ややり方を確認していきましょう。
豆まきをしよう
なぜ豆まき?
節分には豆をまいて鬼をはらいますが、なぜ豆かというと理由は2つ。
腸の活性化と語呂あわせ。
節分を行う冬の時期は腸の活動が鈍ると考えられています。
豆まきには鈍った腸を豆の繊維質で活性化しようという狙いが込められているとか。
そして語呂では豆を“魔目”に見立てられたと言われています。
節分の際は、炒った豆が使われていますが、これは炒り豆でないと豆から芽(魔物の目覚め)が出てしまうこと、また魔目を射る(炒る)ことが由来となっています。
ちなみに、本来の豆まきは、年男や年女、厄年の人がまくのが良いとされます。
また豆まきの際にはマスを使用しますが、これは「ますます(マス) 福が増えますように」との願いが込められたもの。そしてこの神様に祀るマスに入った豆は「福豆」と呼ばれます。
豆まきのやり方
豆まきの掛け声は、「鬼は外、福は内」。
豆をまく際は家の中から、鬼を外に追い出していくためにも、家の奥の部屋から玄関に向かってまいていきましょう。
地方(奈良県の一部地域)によっては、鬼はご先祖様と考えられています。
そのようなところでは「鬼は外、福は内」ではなく「鬼は内」と言うことも。
終わった後は数え歳の分だけ食べる
豆まきのあとは数え歳の分だけ豆を食べましょう。
これは前述の腸の活性化に由来するものであり、歳の数だけ食べるというのは、年齢が高くらなるにつれ腸が弱まるためと言われています。
恵方巻を食べよう
なぜ恵方巻?
恵方巻は良いものを巻き込むという願いが込められた縁起物。また知恵の象徴でもあり、主に関西で食べられていた行事食です。
関西では江戸~明治時代にかけての大阪の花街で商人や、芸子たちが節分に芸遊びをしながら節分のお祝いをしたり、商売繁盛を祈ったりして食べたそうです。
恵方巻の分化は現在では全国的に広まっていますが、それはスーパーやコンビニがプロモーションによる最近のこと。
ちなみに恵方巻の具材は七福にちなんで、7つの具を入れるのが基本になっています。
そんな恵方巻きを食べる際のルールは3つ。
しゃべらずに黙って食べる
一本丸かじりで一気に食べる
その理由は以下の通り。
恵方とは?
恵方巻は年神様がいる方向(恵方)を向いて、良いエネルギーを取り入れながら“1本まるかじり“で食べます。
ちなみに恵方は毎年変わります。
2023年の恵方は「南南東」です。
食べるときはしゃべらずに
恵方巻きを食べるときは、しゃべらずに黙々と食べましょう。
食べ終わるまでは、黙って食べないとご利益が得られないとか。
一本丸ごと食べ終わるまでは、おしゃべりを我慢して静かに恵方巻きを食べましょう。
恵方巻きを食べ終わった後はもちろん家族やお友達とおしゃべりしてOKですよ。
なぜ1本まるかじり?
恵方巻きは一本丸かじりで食べるのが良し♪
一本丸ごと食べる事で幸福や、商売繁盛の運を一気にいただく、という意味があるから。
途中で止めず、恵方巻きを一本、一気に食べる事で年の幸運をいただきましょう!
恵方巻をお取り寄せで
恵方巻はスーパー、コンビニ、大手百貨店からお寿司屋さんなどで幅広く購入できます。
今はAmazonや楽天などのネットでも購入できますので気になった方はチェックしてみては?
中にはケーキなどのスイーツでできた変わりものもありますよ♪
恵方巻を…
飾りは?ひいらぎイワシを飾ろう
飾りについてはなじみが少ない方もいるかもしれませんが、節分飾りといえば「ひいらぎイワシ」。
節分の時期になると、玄関などにイワシの頭をつけたひいらぎの葉を飾るお家もあります。
このひいらぎイワシを飾る習慣の始まりは平安時代であり、鬼を寄せ付けないようにするためのもの。
鬼は光に弱く、もともと目が見えないかわりに、嗅覚や聴覚が鋭く、嫌なにおいには寄り付かないと考えらえています。
そこで、においが強いイワシがあると鬼は嫌悪感を抱き近づかないと考えられたことがはじまりとか。またイワシを焼いた煙はとても煙たく、これによって魔をはらうとも考えられています。
なんだかドラキュラのにんにくのようですね。
ちなみにひいらぎの葉は、トゲトゲした葉先で鬼を寄せ付けないようにするため。
なお、ひいらぎイワシは鬼が入ってこないように家の入口(門構え)に飾るのが良しです。
まとめ
いかがでしたか?今回は節分についてでした。
節分は名前の通り、季“節”を“分”ける節目の日。
季節の変わり目に起きやすい不幸を鬼に見立て、節分の豆まき、ひいらぎイワシで追い払う、
恵方巻を一気に丸かじりすることで幸運を一気にいただくという習慣が定着した節分。
由来や意味がわかればより季節行事を楽しめますよね♪
ぜひ節分を楽しんでください。
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