日本には四季折々の伝統行事がたくさんあります。
変わることなく大切に受け継がれてきた年中行事。
ですが、なんとなく知ってはいても、詳しい由来や意味、正しいルールを実はよく知らないもの。
知っておけば季節の行事をより一層楽しめますよ♪
1月の行事
お正月:1月1日~1月7日の松の内や1月15日の小正月まで
一般的に「正月」は、1月1日から1月7日の松の内や1月15日の小正月までを指します。
初日の出、おせち、おとそ、雑煮、年賀状、お年玉、初詣、書き初め、初夢など正月行事が盛り沢山♪
行事を通して新年の神様である「年神様」を各家庭でお迎えし、新年の五穀豊穣や家内安全を願いましょう。
七草粥:1月7日
「七草粥」とは、1月7日の人日(じんじつ)の節句の行事食。その日の朝に「春の七草」が入ったおかゆを食べると、1年間を無病息災で過ごせるとされています。
春の七草は「せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ」。
苦手と言う方も多いかもしれませんが、時期的にお正月の暴飲暴食で疲れた胃腸を労り、冬に不足しがちなビタミンも補える超健康的なお粥です。
鏡開き:1月11日
1月11日は「鏡開き」。
鏡開きとはお正月の間に年神様が宿っていた鏡餅を開いて食べ、1年の無病息災を願う行事です。
小正月:1月15日
「小正月(こしょうがつ)」は、1月15日に行われる正月行事。古来より、小豆の赤い色が邪気を払うと考えられて、朝は「小豆粥(あずきがゆ)」を食べて無病息災を願い、「餅花」を飾って豊作を祈ります。
「小豆粥(あずきがゆ)」は、ゆで小豆(無糖)を使うと手軽にでき、お好みでごまや柚子などをかけてもおいしくいただけます。
正月に飾っていたしめ縄などの正月飾りは、小正月に行われる「左義長(さぎちょう)」(どんど焼き)で燃やしてもらって。左義長の炎で焼いたお餅を食べると健康になり、書き初めを燃やすと字が上達すると言われています。
小正月についてはこちら
2月の行事
節分:立春の前日
節分とは、本来は「立春、立夏、立秋、立冬」といった季節の分かれ目の前日を指します。年に4回ありますが、室町時代あたりから、節分といえば立春の前日を指すようになりました。
節分といえば「鬼は外、福は内」といった、豆まきで鬼を払う行事。
もともと冬と春の変わり目である節分には邪気が入りやすいと考えられていたため、行われ始めたとか。
最近では豆まきと恵方巻が恒例行事ですね。
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バレンタイン:2月14日
2月14日は「バレンタインデー」。今は女性から男性にチョコレートを贈るだけでなく、友達に贈る「友チョコ」や、男性から女性に贈る「逆チョコ」などもありますね。
バレンタインとは古代ローマに実在した聖職者の名前。バレンタインデーの由来や、何する?何あげる?といったものをまとめてみました。
3月の行事
ひな祭り:3月3日
3月3日は「ひな祭り」。
「桃の節句」とも呼ばれる女の子の節句で、ひな人形を飾って女の子の成長と幸せ、健康を願う行事。
厄を人形に移す習わし、おままごと遊びの「ひいな遊び」が結びついたというのが「ひな祭り」の起源と言われています。
「桃の節句」は、桃が「邪気を払う神聖な木」と考えられ、行事に用いられていたからだそう。
女の子がいるご家庭は気合の入る行事ですよね♪
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お花見:桜のつぼみが色づき始めたら
あなたは花より団子?花桜のつぼみが色づき始めたら楽しみなのがお花見。
お花見といえば桜の木をイメージしますが、奈良時代では花見といえば梅。梅の花もかわいくてきれいですよね♪
本来の「お花見」は、貴族にとっては風雅な宴、農民にとっては桜の木に宿った「田の神様」をもてなし、豊作祈願をする行事だとか。
また、神様とともに食事をすることで霊力を授かるため、今年1年健康でいられるという考えもありました。
現在のようなお花見の形は江戸時代から。
花見弁当や花見菓子が生まれ、形を変えながら現在まで続いている春ならではの行事です。
ホワイトデー:3月14日
3月14日は、「ホワイトデー」です。バレンタインデーにチョコレートをもらった人がお返しをする、というホワイトデーの風習は日本発祥。同様の風習があるのは、日本の風習を取り入れた中国や韓国など一部のアジア諸国だけだそう。
「白は純潔のシンボル、若者のさわやかな愛の象徴」ということで、ホワイトデーという名称になったそうです。ホワイトデーが誕生した経緯や、お返しの相場や選び方などもご紹介します。
十三参り:3月13日~5月13日
十三詣り(じゅうさんまいり)とは、旧暦3月13日に数え年13歳の男女が行う通過儀礼で、新暦の今は月遅れの4月13日を中心に、3月13日~5月13日に行われています。数え年で13歳は、干支がひと回りして、初めて「年男・年女」になる年であり、初めての「厄年」でもあります。
発祥の地とされる京都を中心とした関西圏では七五三と並んで大切にされている行事で、近年では他の地域にも広がりつつあります。別名「知恵詣」「知恵もらい」とも言われる十三詣りの風習や由来を紹介します。
春のお彼岸:3月中旬頃
寒さがやわらぐ3月中旬頃は、「春のお彼岸」の時期になります。
厳密には「春分の日」を中日として前後3日間、計7日間がお彼岸の期間。
お彼岸のお供えには、春は牡丹の花が咲くことからぼた餅というのが一般的。
日本では先祖の霊は山にとどまるという考えがあります。
春のお彼岸には山に住む田の神と共に、里の先祖に豊穣を見守ってもらうための行事とも言われています。
4月の行事
イースター:春分の日以降、最初の満月の日の次に来る日曜日
日本でも徐々に広がってきたイースター。
元々はイエス・キリストの復活を祝う祭で、別名は「復活祭」とも。
キリト教ではクリスマスと並ぶ重要な行事です。
イースターといえば卵とウサギ。
卵は、生命や復活の象徴、ウサギは繁栄や豊穣の象徴とされています。
カラフルなイースターエッグ、イースターバニーを飾ればインスタ映えもバツグン♪
5月の行事
八十八夜:立春から数えて88日目
『夏も近付く八十八夜~♪』
茶摘みの歌詞にもある「八十八夜」は、立春から数えて88日目のことをいいます。
この頃は春と夏の変わり目で、気候は暖かく穏やかに。まさに若葉が茂る頃♪稲の種まき準備や茶摘みのシーズンになります。
「八十八」を組み合わせると「米」という字になることや、八の漢字が末広がりで縁起がよいため、豊作祈願や夏の準備を始める吉日とされています。
「八十八夜に摘んだ新茶を飲むと病気にならない」という言い伝えも。
新茶は味も栄養も格別なので、新茶を楽しみたいですね。
端午の節句:5月5日
5月5日は「端午(たんご)の節句」です。もともとは中国から伝わった邪気払いの行事で、男の子の立身出世を願うものだったとか。現在では男女の区別なくこどもの幸せを願う「こどもの日」として国民の祝日にもなっていますね。
端午の節句といえば、鯉のぼりや鎧兜(よろいかぶと)、五月人形、ちまきや柏餅、菖蒲湯(しょうぶゆ)など。それぞれの由来を知っていれば、「端午の節句」をもっと楽しめますよ。
母の日:5月の第2日曜日
5月の第2日曜日は「母の日」。
1908年に、アメリカで平和活動に貢献した亡き母を追悼するため娘が教会でカーネーションを配ったことが始まりといわれています。
カーネーションの花言葉は「母の愛情」。
十字架にかけられたキリストを見送った聖母マリアの涙から生じた花であり、母の愛情の象徴とされています。
普段は恥ずかしくてなかなか伝えられない感謝の気持ちを伝えたいですね。
6月の行事
衣替え:6月1日
6月1日は冬服から夏服へ「衣替え」をする日。
特に学校の制服は、この日を目安に冬服から夏服に切り替えることが多いのでは?
家庭の衣替えもこの日付近の晴れた日がおすすめ。というのもこれを過ぎると梅雨が始まってしまうから。
梅雨に備えてしっかりと除湿や虫よけの対策をして冬服をしまいましょう♪
入梅:6月中旬頃
毎年6月中旬頃に「入梅(にゅうばい)」となります。「梅雨入り」の方がしっくりきますね。入梅は暦の上での梅雨の始まり。実際の「梅雨入り」は各地で異なり、各地の気象台から発表されます。
入梅は、青梅がスーパーや八百屋さんに並ぶ頃。「梅は三毒を断つ」という言葉があり、梅は食毒(食生活からくる体内バランスの乱れ)、血毒(血液の汚れ)、水毒(体内の水分の汚れ)を断ってくれると言われています。
この時期しか採れない青梅を使った梅酒もおすすめですよ♪
父の日:第3日曜日
6月の第3日曜日は「父の日」。
父の日は、1909年のアメリカで、6人の子を育て上げたシングルファーザーを敬愛する末娘が、「母の日があるなら父の日も」と、牧師協会に嘆願したことが始まりとか。
母の日が「赤いカーネーション」に対し、父の日は「白いバラ」を贈るのが習慣。
普段はなかなか伝えられない感謝の気持ちを、お父さんに伝えてみませんか。
夏至:6月21日か22日
日の出から日の入りまでの時間がもっとも長い日が夏至です。
夏至の日は天文学的に決まり、毎年、6月21日か22日です。
冬至の日は、カボチャを食べたりゆず湯に入ったり。春分・秋分は、お墓参りしたり、おはぎを食べたりしますが、夏至の日は?となると、全国的な風習はとくになし…
しかも昼が長くても、日本は梅雨のまっただ中…
夏越の祓:6月30日頃
神社に写真のような輪っかがあるのを見たことありませんか? ”ちはやふる”でも近江神宮のシーンで登場しましたよね。
これは「茅の輪(ちのわ)」といって、6月30日頃に行われる「夏越の祓(なごしのはらえ)」という行事で厄払いに使うもの。
茅の輪をくぐって今年前半のけがれを祓い、残りの半年の健康や厄除けを祈願します。
古くは宮中行事だったようですが、現在は日本各地の神社で行われています。
夏越の祓には「水無月(みなづき)」という、小豆がのったういろうを食べる風習も。暑気払いにぜひ食べてみてはいかがですか。
7月の行事
「朝顔市」「ほおずき市」:7月上旬
毎年7月に全国各地の寺社などで催される「朝顔市」と「ほおずき市」。
朝顔は観賞用ほおずきは薬用として縁日で売られるようになったのが始まり。
なかでも有名なのが7月6〜8日の台東区入谷の鬼子母神(きしもじん)の朝顔市や、7月9〜10日の浅草寺(せんそうじ)のほおずき市。例年、国内外から多くの観光客で賑わいます。
浅草寺のほおずき市は、この日に参詣すると46,000日分(約126年分)お参りしたのと同じご利益で、一生分の功徳を得られるとか。
七夕:7月7日
7月7日は「七夕(たなばた)」。
「織姫と彦星が七夕の日だけ天の川で再会できる」
なんともロマンチックな行事ですよね♪
笹飾りに願い事を書いた短冊を飾るのも七夕ならでは。
七夕は織姫と彦星のお話や、技能向上、無病息災を願った行事などがまざった季節行事。
なんで2人は会えなくなったのか、なんで笹飾りに願い事を書いた短冊を飾るのか、知らない人も多いのでは?
七夕の由来、笹飾りの由来や七夕の行事食についてはこちらをチェックしてみてください。
土用の丑:土用の約18日間にめぐってくる丑の日
土用といえば夏をイメージしますが、実は季節ごとにある土用。
夏の土用は食欲が落ち、夏バテなど体調を崩しやすい時期のため特に重要視されています。
そんな「土用の丑」といえばうなぎ♪
丑の日にはウナギや梅干しなど「う」のつくものを食べて夏バテ予防をし、桃の葉などを入れた丑湯(うしゆ)に浸かって夏の疲れ吹き飛ばしましょう!!
お中元、暑中見舞い:7月~8月
お中元とは夏、特にお盆の時期に品物を贈るしきたり。
暑中見舞もお中元と同じように品物を贈る場合もあります。
お中元と暑中見舞いの違いは、贈る目的。
お中元は日頃の感謝を伝えるため、暑中見舞いは暑い時期に相手の健康を気遣うために贈るもの。
とはいえ厳密に区別されているものではありませんので、日頃お世話になっている方々に感謝し、季節のあいさつをすることに意味がありますよ。
8月の行事
お盆:8月13〜16日
正式名称は「盂蘭盆会(うらぼんえ)」でインドの「ウラバンナ」(逆さ吊りの苦しみ)、ペルシャの「ウラヴァン」(霊魂)からきた言葉だとか。
お釈迦様の弟子が、地獄に落ちた母親を救うため、7月15日に霊を供養したというお話が起源。7月に行う地域もありますが、一般的な期間は8月13〜16日です。
お盆ではご先祖様を祀る「盆棚」、キュウリやナスで作る「精霊馬(しょうりょううま)」、13日の「送り火」から16日の「迎え火」など準備して、ご先祖様の霊を家に迎え、供養して感謝しましょう。
9月の行事
重陽の節句:9月9日
9月9日は「重陽(ちょうよう)の節句」と呼ばれ、「端午の節句」などと並ぶ五節句の一つ。
菊を使って、長寿や無病息災を祈願します。
菊を用いた菊酒や、収穫期の栗を使った栗ごはん、秋ナスなどが行事食。
ピンポンマムというピンポン玉のような菊の花をお部屋に飾ったり、カモミール(キク科)の香りでリラックスしたり、菊を取り入れて無病息災を願うといいそうですよ。
八朔:旧暦の8月1日
八朔(はっさく)とは八月朔日の略。
朔日(さくじつ)とは1日(ついたち)のことで、8月1日を指します。
くだものではありませんよwww
現代の暦では8月下旬〜9月頃にあたり、年によって日が異なります。
豊作祈願の行事が各地で催されたり、「田の実」が「頼み」に通じることから、よく頼み事をする相手に贈り物をしたりと、あまり馴染みのない日ですが、江戸時代では正月に次ぐ特別な祝日だったとか。
十五夜:旧暦の8月15日
「十五夜」とは旧暦8月15日の月を指し、お月見の日。
「中秋(ちゅうしゅう)の名月」とも呼ばれ、現代の暦では年によって日が異なります。
イモの収穫期にも当たるため、「芋名月」とも。
お月見と言えば月見団子にススキ♪
その他サトイモやサツマイモなどのイモ類、秋の七草などをお供えして、実りの秋に感謝しながら名月を鑑賞ましょう♪
10月の行事
衣替え:10月1日
6月1日が冬服から夏服への衣替え。
夏服から冬服への衣替えは10月1日。
夏同様にしまう服はきちんと手入れをしてからしまいましょう。
十三夜:旧暦の9月13日
お月見は「十五夜」が有名ですが、「十五夜」に次いで美しい月が「十三夜(じゅうさんや)」。栗や豆の収穫期でもあり、別名「栗名月」「豆名月」とも。
十五夜は中国伝来ですが、十三夜は日本固有の行事。
江戸時代に生きる糧である作物に感謝する旧暦9月の「収穫祭」の意味も込めてお月見をするようになったそう。
十三夜のお供え物は、月見団子、すすきといった十五夜と同じものに加えて、栗や豆など。
美しい月を眺めながら秋の味覚に舌鼓…優雅ですね。
ハロウィン:10月31日
10月31日はハロウィンの日。
今や日本でもビッグイベントとして定着したハロウィン。
もともとは紀元前5世紀頃のケルト人の祝祭でした。
ケルトでは11月1日から新しい暦が始まり、10月31日は暦の終わりの日。この日は先祖の霊だけでなく悪魔や魔女が来て災いをもたらすと信じられていたので、収穫を祝うと共に悪霊を追い払う祭りを行うようになったのが始まり。
ハロウィンといえば仮装ですが、仮面をかぶったり、悪魔の格好をしたりして、仲間を装うことで悪魔や魔女から身を守るためのもの。
仮装して叫びましょう「トリックオアトリート♪」
11月の行事
亥の子の祝い:亥の月(旧暦10月、現在の11月頃)の最初の亥の日、亥の時間
「亥の子の祝い(いのこのいわい)」という行事をご存知ですか?
亥の月(旧暦10月、現在の11月頃)の最初の亥の日、亥の時間に行われる収穫祭です。
古代中国の無病息災を祈る風習「亥子祝(いのこいわい)」が起源。平安時代に日本に伝わり、庶民に収穫祭として広まっていきました。
多産のイノシシにあやかって、子孫繁栄を願う意味合いも込められており、亥が火に強いことから、この日にこたつ開きや炉開きをすると火災を逃れられると言われているそうです。
七五三:11月15日
七五三とは、「数え年」で3歳の男女、5歳の男子、7歳の女子が行う「通過儀礼」。知名度が高い行事なのに、意外と知られていない「七五三」の中身。
現代は医療が発達し、そんなことはありませんが、昔は7歳までの子供の死亡率が高かったので、「七つ前は神のうち」という言葉も…子供は神様からの預かりものなので、いつ死んでしまうかわからないという意味です。
そして子供が無事に7歳を迎えると、氏神様(神社)へお参りに行き、社会の一員としてはじめて認めてもらえるのです。
現代も残る神社への参拝には、そんな重要な意味があります。
お子さんに晴れ着を着せて神社へ参拝しに行きましょう♪
ボジョレー・ヌーヴォー「解禁日」:11月の第3木曜日
ボジョレー・ヌーヴォーとは、フランスのボジョレー地区でその年に収穫したブドウで作った新酒。
ワインは通常、収穫→発酵→醸造を経て翌年以降に販売されますが、ボジョレー・ヌーヴォーは9月の収穫からわずか2カ月程度で店頭に並びます。
その販売開始できる日である「解禁日」は世界共通で、11月の第3木曜日と決まっています。
ぜひその年の味を味わってみてくださいね♪
勤労感謝の日:11月23日
毎年11月23日は「勤労感謝の日」。
「勤労を尊び、生産を祝い、国民が互いに感謝し合う日」であり、国民の祝日。
ですが元は宮中行事の「新嘗祭(にいなめさい)」が起源とか。
「新嘗祭」は、天皇がその年に収穫された穀物を神様に捧げてから自らも食し、収穫を祝って感謝する宮中行事。
勤労感謝の日には新嘗祭に倣って、今年の収穫に感謝してみてはいかがでしょうか。
12月の行事
すす払い:12月13日
12月13日は「すす払い」の日。新年の神様である「年神様」をお正月に迎えるために、1年分の汚れを落とす大掃除を始める日です。
すす払いで家中の汚れを払って清めると、年神様がたくさんの幸せを授けてくれると言われています。
「大掃除がなかなか手につかない‥‥年末休暇までは…」という方も、縁起のいい12月13日に計画を立てると行動しやすいかも?
冬至:12月21日か22日
冬至は天文学的に決まり、毎年12月21日か22日になります。
冬至ではかぼちゃを食べて、柚子湯に入る風習があります。
かぼちゃは栄養価が高く、柚子湯は血行を促進するので、長寿祈願の象徴。
この時期にはかぼちゃも柚子もスーパーに並び、ご家庭でも楽しみやすい行事のひとつですね♪
歳の市:12月中旬から下旬
「歳の市(としのいち)」は、12月中旬から下旬に寺社の門前や境内で催される縁日。正月飾りや食品、日用品など正月準備の必需品を扱う露店と買い物をする人々で賑わいます。
なかでも毎年12月17〜19日に東京の浅草寺(せんそうじ)で開催される「羽子板市(はごいたいち)」が有名。
全国各地の寺社で行われる歳の市は、買い物客で賑わい、年末の風物詩となっています。
クリスマス:12月25日
12月25日はクリスマス。
日本でも年末の大型イベントとしてすっかり定着していますが、本来は何のお祝いか知っていますか? 「キリストの誕生日」と思っている方も多いと思いますが、正しくは「イエス・キリストの降誕を祝う祭」。
毎年、何気なく飾り付けしているクリスマス飾りにも意味や由来があります。プレゼントにごちそう、クリスマスケーキを用意して楽しみたい一大イベントですね。
正月飾り:12月28日までか、30日
正月飾りと言えば門松、しめ縄、しめ飾り、鏡餅。
最近はモダンなデザインから、スペースをとらずに飾りやすい小さめサイズの正月飾りなど種類も豊富。
色鮮やかで華やかな正月飾りですが、飾っていいのは大掃除を終えた後。
そして12月29日は「二重苦」で縁起が悪く、31日に飾るのも「一夜飾り」といわれ、葬儀を連想し、年神様にも失礼にあたるのでご注意を。
大晦日:12月31日
1年の締めくくり、12 月31日大晦日(おおみそか)。
近年では花火にカウントダウンなど年越しイベントもいっぱい♪
本来の大晦日は、新年の神様である年神様を寝ないで待つ日。
長寿や開運を願う「年越しそば」、煩悩を払う「除夜の鐘」、年をまたいで参詣する「二年参り」など、大晦日ならではの風習もいっぱい。
年越しイベントも良いですが、おうちで伝統的な正月文化を楽しむ心穏やかなひとときもおススメですよ♪